◇案を練る。 一番悩むところです。 自分なりのシリーズを作ることにより案が出やすくなる。 ●案を練るポイント 1.「題名を先に作る」 題名を先に作ってテーマを明確にする。 2.手を動かす 腕を組んで考えてもダメ、A3などの裏紙に鉛筆などでいろいろ書く。 この場合、紙を惜しんではダメ、手でいろいろグルグル丸や三角、線を描く。 手を動かす間に、良いデザインが書ける 3.デッサンは遠くから眺める。 書きながら、随時、離して見て、全体像をチェックする。 ◇画用紙にスケッチ。 原案はラフに構図をとる。 仕上がりは,鉛筆で細かくスケッチする。 ●面倒な時は、直接トレーシングペーパーに書いても良い ◇トレーシングペーパーに写す。 ![]() 濃い鉛筆で複写します。 直接トレーシングペーパーに書いても良い ◇版木に写す。 ![]() 版木の上にカーボン紙を置く。 ![]() カーボン紙の上にトレーシングペーパーを裏返して置く。 セロテープで固定する。 裏返したトレーシングペーパーの上から鉛筆で写す。 ◇版木に薄い墨汁か水彩絵の具を塗る。 ![]() 墨汁か水彩絵の具を塗で版木に色をつける。 色をつけることにより彫った個所がハッキリし彫りやすくなる。 カーボンで写した線が黒なので、青色の絵の具がお勧め あまり濃くしないこと ◇版木を彫る。 ![]() 全体におおざっぱに彫る。70%位 彫り終わったら紙ペーパーで軽くこする。 ペーパーをかける事により切りかすをなくす。 あまり強くかけないこと!! 最後に掃除機で木粉を吸い取る。 ![]() 連作の時は2作同時に彫ったほうが効率的。 ◇絵の具をこねる。 単色の場合、黒一色ではなく黒でもいろいろな黒があり他の色と混ぜる 黒70%、藍30%ぐらいの割合で混ぜる。 割合は経験で変えていく。 作品内容又は気分?によって少し、白、赤、黄、緑などを少し混ぜる。 ただし、あまり混ぜ過ぎると濁った黒になる。 混ぜるのは油絵用のペンティングナイフでよい ◇試し摺り。 ●試し摺りは約80%位の彫りで行う。 95%位だと訂正があった場合、修正が難しくなる。 ●試し刷りの色は黒色は使わない。 黒色は板が真っ黒になり修正が難しい。 青色、赤色が試し刷りには最適 ◇試し摺りを見て細かく彫る。 全体のバランス,明暗をチェツクする。 時には,大修正になるときもあります。 ◇本摺り。 ![]() ローラーで絵の具を版木に塗る。 ![]() 縦、横に全体にムラなく塗る 絵の具はあまり付け過ぎないこと ![]() 左下に見当を置く 和紙をのせて上からバレンでこする。 バレンは最初は軽く全体に回してこする。 少しずつ力を入れていき全体をこする。 ![]() 和紙を版木から静かにはがす。 ここが一番楽しいところです ![]() ひとりでしばらく眺めて,自己満足... ここで飲む水割りはウマイ!!! ◇あとかたづけ。 版木の絵の具は灯油できれいに拭いておく。 布の切れ端を10cm角ぐらいに切っておくと便利 ゴムローラーも灯油できれいに拭いておく。 j_hori |