
チベット民族舞踊劇・ヤン・リーピンの蔵謎
■蔵謎(クラナゾ) (ZangMi)
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■「蔵謎」(クラナゾ)とは
現地オプションでヤンリーピン(楊麗萍Yang Liping)プロデュースの「蔵謎」を見てきました。
「蔵謎」を直訳すれば「チベットの謎」となり、チベット民族をテーマにしています。
■見た感想は
行く前は九寨溝シェラトンにあるチベット民族舞踊劇かなと思っていましたが、ヤンリーピンの「蔵謎」になり大変良かったです。
感想は、ヤンリーピンの出演はありませんでしたが、
予想に反して出演の皆さんのかなり迫力があり踊り手の迫力が伝わって来ました。
■内容は
内容はチベットでは古くからある有名な話で、
「チベット族の老婆とヤギが、九寨溝からチベット仏教の聖地・ラサまで巡礼の旅をしました。
ところが途中で吹雪に会い、老婆は着ているものをヤギにかぶせ自分は寒さで死んでしまいました。
それを見た神様は老女を天国へ召されました。」
というストーリーをメインにして色々な舞踏が繰り広げられました。
ヤギは本物のヤギでおとなしく素直に演技?していました。たぶん数匹でやっていると思いますが゜良く訓練されていました。
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■ヤン・リーピン(楊麗萍 Yang Liping)
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■ヤン・リーピンとは
「シャングリラ」芸術監督・構成・主演。中国で最も有名、かつ尊敬を集める国宝級ダンサー。国家一級舞踊家。
■「シャングリラ」日本公演
渋谷・文化村・オーチャードホール
初演:2008年3月14日〜22日
再演:2010年3月17日〜22日
「Bunkamura/シャングリラ」HPより
■BunkamuraのHPのヤン・リーピン・プロフィール
2008年3月、ヤンリーピン「シャングリラ」の東京公演が大成功した後も、ますます創作意欲は盛んになり、同年、チベット民族をテーマにした新作「蔵謎」(チベットのミステリー)、2009年、「シャングリラ」の姉妹編ともいえる「雲南響声」(雲南の声)を続けて発表している。
「Bunkamura/シャングリラ/プロフィール」HPより
又は
検索「Bunkamura」
「オーチャードホール」→「過去の公演」→「2010年3/17ヤンリーピンのシャングリラ」→「プロフィール」
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■劇場
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題名:「蔵謎」(直訳はチベットの謎)
劇場名:「九寨溝蔵謎大劇場」(九寨溝蔵謎大刷院)
場所:九寨溝の入口の少し手前・九寨溝の入口からバスで約5分圏内です。
現地オプションの値段は3900円でした。
スチールカメラはOKだが、ビデオカメラは撮影禁止です。
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■演目
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■開園まじか(19:25)
会場にはチベット仏教のお経が流れ、お香のけむりが漂っている。
舞台上には、大きなマニ車があり、出演者が右回りに、回している。
2階の先頭の席で良い場所でした。
中国では幕が無いみたい。
第一場「巡礼/神秘」
■“五体投地”巡礼の旅(19:35)
老婆とヤギが五体投地をしながら登場しました。
■神の目からレーザー光線が(19:40)
■六弦琴の迫力ある演奏と舞踏(19:45)
演奏しながら舞踏し、ブーツで床を叩き調和の取れた構成はチベット民族の力強さでしょうか?
■長袖舞 Long-Sleeve-Dance(19:53)
男女の長袖が舞います。チベット独自の衣装でしょうか?
■老婆とヤギ(20:03)
五体投地している老婆とヤギをバックにチベット民謡を歌います。
第二場 「労働/ロマン」
■ヤク舞 Yak-Dance(20:06)
黒いオスのヤクの集団に一匹の白いメスヤクが現れて、コミカルにダンスします。
チベットではヤクは「高原の舟」と呼ばれ、チベット人に不可欠な相棒とも言える。昔からヤクの肉を食べ、バターを作り、乳を飲み、糞を燃料にし、革で服や靴を作り、住むテントも作った。そのためチベット人はヤクに特別な愛情を持っている。まさにチベットのシンボル、チベット人の守護神ともいえる。ヤクダンスはチベットの民間芸能で漢民族の獅子舞と同じようなもので、吉祥を祝う意味でチベット各地の祭に踊られている。
■チベット文字とチベット音楽(20:20)
■打阿カツ Song-Mortar(20:25)
ポダラ宮殿修復の歌 土を固める棒を打ち鳴らします。
ポタラ宮など寺院の修復工事に係わることはチベット人にとって誇りです。無報酬でも各地から人が集まり作業の列に加わる。彼らは道具を打鳴らし、歌を歌い作業の疲れを癒す。打阿カツはこうした中から生まれた珍しい歌舞です。
第三場 「賽装/理想と喜び」
チベット族には「家財は牛の背に、財産は体に」という諺がある。一年に一度の賽装祭では豪華な衣装と装飾品で着飾り、草原で行われるファッションショーにこぞって参加する。遊牧民であるため財産はすべて身につける習慣があるためショーに参加するのは富の披露でもあります。
■賽装 Pageantry(20:41)
豪華な衣装で美を競い合う壮観な舞踊。
■独特の衣装の舞踊です(20:44)
第四場 「転生/神への賛美」
巡礼の途中で死ぬのは一種の幸福だとチベット人はいう。なぜなら魂は帰依し、それが輝かしい転生の始まりだからだ。
輪廻転生の思想がそこにある。
■吹雪(20:49)
吹雪に会い、老婆は着ているものをヤギにかぶせ自分は寒さで死んでしまいました。
■神が現れる(20:49)
神の目からレーザー光線が放出され、いろいろな神が老婆を救いに来ました。
■転生(20:53)
仏教の思想によると、あらゆる生き物は始まりのない昔から、天・阿修羅・人・畜生・
餓鬼・地獄の6つの領域を無限の回数ぐるぐると輪廻し続けている(六道輪廻)。
善い行いをすれば、天・阿修羅・人などの比較的善い境涯(善趣)に、
悪い行いをすれば、畜生・餓鬼・地獄などの苦しい来世(悪趣)が待っている。
■来世の審議・鳥葬(20:58)
真ん中にいるのは鳥の神
意識の抜けた肉体を天に運んでくれるのは神の使いである鳥たちである。
天界では老婆の来世が審議されている。彼らはこの老婆の生前の善行を評価し、願い通り
鳥葬に付すこととした。
■神の舞い(21:00)
チベットでは神はいろいろな動物で表現されています。
■昇天(21:03)
老婆は天国に昇天して行きました。
■Last-Dance(19:35)
■フィナーレ(21:07)
■満足げに退場(21:14)
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■蔵謎 感想
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○旅行者相手の地方のふつうの舞踊ショーかと思っていましたが、予想に反して迫力のある民族舞踊ショーでした。
○「シャングリラ」で有名なヤン・リーピン(楊麗萍Yang Liping)プロデュースの「蔵謎」を見れたのは良かった。
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!!追記!! 2011/4/5〜4/10 「ヤン・リーピンのクラナゾ〜チベットの謎〜」 が渋谷Bunkamuraオーチャードホールで公演されます
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管理人は追加公演4/8のチケットがキープできたので見にいきます。
詳細は後ほどホームページで報告します。
3/1の読売新聞の夕刊にヤン・リーピンの紹介記事が載っていましたが、私はいままでBunkamuraのホームページを見て、てっきり30代後半と思っていましたが、違っていましたビックリ!! (^_^;;)
以下、渋谷Bunkamuraオーチャードホールのホームページより
■踊る精霊ヤン・リーピンの最新作「クラナゾ」〜チベットの謎〜
「ヤン・リーピンの「クラナゾ」〜チベットの謎〜」HPより
ヤン・リーピンのクラナゾ 〜チベットの謎〜 Tibetan Mysteries
衝撃の2008年「シャングリラ」初演に続き、2010年の再演もチケットが完売、客席を感動と興奮で震わせた中国の国家一級舞踊家ヤン・リーピンが、春の訪れとともに待望の新作を携えてオーチャードホールに舞い降りる。
「蔵」とは、中国語でチベットのこと。「クラナゾ(蔵謎)」と題した本作は、チベットに生きる少数民族の多彩な文化や生活、宗教儀式を歌舞で謳い上げた、舞踊スペクタクル。
物語はあるチベット族の老女が巡礼に出るところから始まり、その旅路で出合うチベット族の風習、音楽、踊りを、総勢約80名の四川省民族歌舞団の躍動感と生命力に溢れたパフォーマンスがつづる。
原生態にこだわり、現地で実際に使われている楽器や道具で奏でる生命賛歌。蓮華菩薩に身をやつしたヤン・リーピンが唯一無二の舞で描く「輪廻転生」の思想。
大地や自然と交感するために行われる民族舞踊への敬いと愛情に満ちたヤン・リーピン渾身の最新作は、渋谷の街に再び、“ヤン・リーピン旋風”を巻き起こすことだろう。
今回上演するのは、日本公演のために特別にプログラムを練り直し、中国では滅多に踊ることのないヤン・リーピン自身が主演を飾る、「クラナゾ」スペシャル版。チベット文化の深層を探る究極のエンターテインメントを、どうぞお見逃しなく!
芸術監督・構成・主演 : ヤン・リーピン
出演 : 九寨溝藏謎劇団
公演日程 : 2011/4/5(火)〜10(日)
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2011/4/8 「ヤン・リーピンのクラナゾ〜チベットの謎〜」を見てきました
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渋谷文化村オーチャードホールは初めてでしたが、綺麗で奥行きが広く、見やすい劇場でした。
日本公演で2つ心配がありましたが、「ヤギはどうする?」、「劇場の大きさはは?六弦琴の演奏で30名並びましたが?」
ヤギはどうするかなと思っていましたがやはり出演は無理でした。重要な役割でしたが、仕方が無いですね。
舞台の大きさは、オーチャードホールでも30名並び問題なく演奏できました。
スタート舞台のマニ車は九寨溝では8個でしたが、今回は5個でした。
それと
神の目のレーザー光線はありませんでした。装置が要るのでこれは無理ですね。
構成は九寨溝と若干違っていましたが、六弦琴や長袖舞など迫力がありました。
●構成
以下、「蔵謎」のプログラムより〜
【上演時間】
第1部 45分
休憩 20分
第2部 55分
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合計 2時間
●第1部 Act1
・プロローグ「巡礼」Prologue/Pilgrimage
1.六弦琴 Six-string
チベット族の代表的な楽器。チベット宮廷楽の主な伴奏楽器でもある。
チベット民族の力強さが感じられる
2.長袖舞 Long Sleeve Dance
広々とした草原で、若い男女が長い筒袖を揺らして舞います。
男女は長い筒袖を揺らして自己の魅力を表現して、おたがいの愛情を伝え合う。
かなり迫力のあるラブロマンス
3.チベットの麦畑 Barley Harvest
老婆は九寨溝を出発してはや2年3カ月
チベットの広い大地で若い男女が麦畑で麦刈りをしていました。
そこに老婆が五体投地してやってくるが、橋が壊れて渡れない
若い農民たちは老婆を向こう岸に渡す手助けをしてくれた。
チベットの人々は困っている人に手を貸すことをいとわない。
4.蓮華度母 Lotus Tara
老婆は山岳地帯に入り、道が険しくなった
老婆の前にターラー菩薩(ヤン・リーピン)が現れる
川のように流れる読経に包まれながら、美しく舞い踊る菩薩に祝福されて、老婆は
ふたたび歩み始める
ヤン・リーピンの舞が見どころ
5.ヤク舞 Yak dance
黒いオスのヤクの集団に一匹の白いメスヤクが現れて、コミカルにダンスします。
●第2部 Act2
6.ポダラ宮殿修復の歌 Mortar Son
土を固める棒を打ち鳴らします。
7.衣装祭/夏拉舞 Costume Festival
豪華な衣装で美を競い合う壮観な舞踊。
8.転生 Transmigration
巡礼の途中で死ぬのは一種の幸福だとチベット人はいう。なぜなら魂は帰依し、それが輝かしい転生の始まりだからだ。
輪廻転生の思想がそこにある。
・フィナーレ Finale
老婆と子供が一緒に挨拶に出る。そこに輪廻転生の思想がある
ヤン・リーピンの舞
ヤン・リーピンの出演が少ないなと思っていたら最後にじっくり舞いを披露した。
よく鍛えられている舞で素晴らしい。
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